景色の写真を使いたいけど、どんより曇り空・・・。青空にして爽やかな写真に変えたい。なんてことはよくありませんか?空の色で写真の印象はかなり変わってしまいます。そんな時は、フォトショップの機能を使えば、簡単に青空に変えることができます。方法はいくつかありますが、今回は「色相・彩度」「空の置き換え」「Camera Rawフィルター」機能を使った3つのやり方をご紹介します。
1.「色相・彩度」で空の色を変える
「色彩・彩度」を調整して、空の色を鮮やかな青空にする方法です。
今回はこちらの画像を使って、調整していきたいと思います!
1-1.色相・彩度を調整する
調整したい画像をPhotoshopで開き、「イメージ」/「色調補正」/「色相・彩度」を選択します。
プルダウンから「ブルー系」「シアン系」を選択し、それぞれの彩度を調整します。今回は「ブルー系」+50、「シアン系」+30に設定してみました。
これで完了です。空の色の青味が加わり、鮮やかに!ポイントは彩度を上げすぎないこと。彩度を上げすぎると画像が荒れ不自然な写真になってしまいます。画像がプレビュー都度確認をしながら、自然な青空になるよう調整しましょう。
2.「空の置き換え」で青空に変える
Adobe Photoshop CC 2021のアップデートにより搭載された新機能「空を置き換え」を使うと、一瞬で空のみ置き換えることができます。
2-1.「空の置き換え」で空のみ別の画像に変える
調整したい画像をPhotoshopで開き、「編集」/「空を置き換え」を選択します。
ダイアログ内で「空」をクリックし、好きな空を選びます。(青空以外にもバリエーションがあります!)また、自分で置き換えたい空の画像を用意し、使用することも可能です。
2-2.色味を調整して出力
空と、空以外の部分が馴染む色味に調整していきます。
- エッジをシフト:空と元の画像との境界の開始位置を指定します。
- エッジをフェード:エッジに沿って空画像から元の写真へのフェードまたはぼかしの度合いを設定します。
- 空の調整/明度:空の明るさを調整します。
- 空の調整/色温度を暖色寄りまたは寒色寄りに調整します。
- 空の調整/拡大・縮小:空の画像のサイズを変更します。
- 空の調整/反転:空の画像を水平方向に反転します。
- 前景の調整/照明モード:調整に使用する描画モードを指定します。
- 前景の調整/前景の明暗:前景のコントラストの設定に使用します。0 に設定すると、調整は行われません。
- 前景の調整/エッジの明暗:空の画像のオブジェクトのエッジに適用される照明の調整を制御するスライダー。0 に設定すると、調整は行われません。
- 前景の調整/カラーの調整:前景と空のカラーの調和の強さを指定する不透明度スライダーです。0 に設定すると、調整は行われません。
- 出力/出力先:画像に対する変更を新規レイヤー(空を置き換えグループ)またはレイヤーを複製(単一の統合されたレイヤー)のどちらに配置するかを選択できます。
最後に出力方法を選びます。出力方法は「新規レイヤー」か「レイヤーを複製」が選択できますが、今回は「新規レイヤー」で出力しています(下記の図)。「新規レイヤー」だとマスクや色味を後から調整することができるので便利です!
「OK」を押して完成です!
3.Camera Rawフィルターで調整する
Camera Rawフィルターを使って空の色を調整したいと思います。Camera Rawフィルターは、写真の明るさや色味を調整することができる機能です。
3-1.「基本補正タブ」で色や明るさを調整する
調整したい画像をPhotoshopで開き、レイヤーを選択。「フィルター」/「Camera rawフィルター」を開きます。
「基本補正のタブ」が開くので、こちらで写真を調整していきます。写真の状態に合わせて、自然になるものを設定してください。
「OK」を押して完成です!「選択範囲」を使えば、空の部分だけ調整することも可能です。
まとめ
今回3つの方法をご紹介しましたが、どの方法でも意外と簡単に曇り空を青空にすることができました。一手間加えるだけで、こんなにも写真の印象を変えることができます。方法に正解はないので、ご自身のやりやすい方法でぜひ一度試してみてくださいね。